肝炎の症状
B型肝炎の症状

B型肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。よって、発熱・全身倦怠感・食欲不振・黄疸・嘔吐・黒褐色尿・関節痛などの症状が起こります。多くの場合は無症状のまま自然治癒するとされていますが、2~3割の人は急性B型肝炎になります。悪化すると劇症化する場合もあり、肝細胞壊死による意識障害が起こることもあります。

 B型肝炎の感染後の経過

B型肝炎感染後の経過
C型肝炎の症状
C型肝炎の症状

C型慢性肝炎とは、肝炎を起こすウイルス(C型肝炎ウイルス)の感染により6ヶ月以上にわたって肝臓の炎症が続き、細胞が壊れて肝臓の働きが悪くなる病気です。成人になってから感染すると治りにくく、7~8割の人が慢性化しています。また、他の肝炎より症状が軽いのも特徴で発症しても気が付かず、検診などで慢性肝炎として見つかることがよくあります。

初期にはほとんど症状はありませんが、2~16週の潜伏期間を経て、発熱、頭痛、食欲不振、関節痛などの急性肝炎の症状が現れます。放置しておくと初期慢性肝炎から後記慢性肝炎、さらには初期肝硬変から後期肝硬変へと症状は徐々に進行していきます。

C型肝硬変はウイルスによって壊された肝臓の細胞が繊維成分に置き換わり肝臓が硬くなった状態です。肝硬変のうち肝臓のうち正常な部分によって肝臓の働きがある程度保たれている状態の肝硬変を代償性肝硬変といい、さらに病気が進み肝臓の働きが失われた状態を非代償性肝硬変といいます。

一般的には慢性肝炎や初期肝硬変では自覚症状がほとんどないため進行した肝硬変となってからはじめて全身倦怠感や疲れやすいといった症状があらわれてきます

現在日本には100人に1~2人の割合でC型慢性肝炎の患者さん、あるいは本人も気づいていないC型肝炎ウイルスの持続感染者(キャリア)がいると推測され、”21世紀の国民病”とまでいわれています。